【本当に必要?】スマホの保険に入る前にやるべきリスクマネジメント

節約

え?新しいスマホを買ったときに、キャリアの保険(ケータイ補償サービス、あんしん保証パック、au端末サポート)になんとなく入ってしまった?もっと安い保険を見つけたので検討中?

なるほど。心配だからという理由で保険に入るのは決して悪くないことだ。ただ、リスク分析してみた?
原則的に保険は加入者が損するように設計されている。じゃなきゃビジネスとして成り立たない。
生命保険や自動車保険は加入者の年齢、経歴などによって掛け金が違うのにこの手の損害保険は誰でも支払い料金が一律だ。

つまりリスクの低い人はお得になるなんて制度はないから、人によってはただの無駄遣いなっている可能性も大ありだ。

結論

  • リスクマネージメントは簡単。積極的に活用すべし
  • リスクの大きさ、許容限界は人によって違う
  • ”回避”、”軽減”して、それでも受けれられなければ最終手段で保険を使う

いったい何が心配なのか整理してみる

漠然とした不安感ではなく、一度そもそも何が心配でスマホ保険に加入するのか頭の中を整理してみよう。おそらく大きく分けると次の二つ。追加出費と機会損失。これはスマホを所有する人全員に共通するリスクだ。

追加出費によるダメージ

  • 落下・水没による修理費用
  • 盗難・紛失による再購入費用

たしかに最近のスマホは高い。ハイエンドモデルはゆうに10万円を超える。そのくせ壊れやすく、毎日屋外で何度も何度も出したりしまったりする。そりゃ心配だ。

うっかり手から滑らせて落下してガラスを割ったり、どこかに置き忘れてなくしたことがある人は少なくない。 実際、私も両方やったことがある。妻にくそ怒られた。

機会損失によるダメージ

我々はスマホなしでは生きていけないと言っても過言ではない。決済手段として、カメラとして、仕事のツールとして。だから使えるスマホが使えない状態になる不自由さ、それによって生じる損失は計り知れない。 ビジネス用途の場合は追加出費によるダメージよりもこちらの損失のほうが大きいだろう。

そもそも保険は何のため?

保険加入はリスクマネジメントにおける選択肢のひとつに過ぎない。つまり、保険以外でもリスクを小さくすることは出来るのだ。だから、短絡的に怖い・心配⇒保険契約と行動してはいけない

リスクマネジメントとは、リスクを組織的に管理(マネジメント)し、損失などの回避または低減をはかるプロセスをいう。

ウィキペディア(Wikipedia)

リスクマネジメントの基本プロセスを大雑把にわけると次の4つで処理可能だ。

  1. 発見(どんなリスクがあるか洗い出す)
  2. 分析(リスクの内容を考えてみる)
  3. 評価(リスクの大きさを比較して優先度をつける)
  4. 対応(リスクに対するアクションをとる)

私は仕事柄、よくリスク分析をするが、非常に簡単で雑なやり方でもそこそこの効果がでる。難しくないので実際にやってみよう。

仮定のシチュエーション

私は最近iPhone 11 Proを買った。税込み 117,480円。本体価格を出すのが精一杯で、AppleCare+に入る余裕はなかった。 でも、やっぱり心配だから保険に入ろうか迷い中…。

あると思います。 ステップ1.リスクの発見は既に済んでいるので2からスタートしよう。

リスクを分析してみる

”分析”というと難しそうだけど、要は想像してみればいいだけだ。良く使われるのが「発生した場合の影響度」と「発生する可能性」を掛け算してリスクの大きさを測るやり方。

リスクのはかり方

リスクの大きさ = 影響度 × 発生頻度

現実的には数値化するのは難しいので細かくは計算しない。主観で大雑把に整理できれば良い。大事なのはどのリスクが大きいのか知ること。具体的にそれぞれのリスクを分析してみる。

番号リスク名影響度発生頻度
1落下修理代 30,400円10年間で2回(画面割れ)
2水没修理代 59,800円なし
3盗難再購入 117,480円10年間で1回
4紛失再購入 117,480円なし
5機会損失PC・タブレットで代用できるし、ネットで頼めばすぐ届くので影響なし10年間で1回(盗難時に該当。画面割れは一応使えるので該当せず)

うっかり落として画面を割ったことが2回あるが、水没もないし紛失もない。あくまでもこれは私の場合。もっとおっちょこちょいさんは発生頻度が異なる。十人十色の結果になるはず。

今後同じことが同じペースで起きたとすると10年間で178,280円の追加出費を覚悟したほうが良いとも言える。1年で考えると17,828円だ。結構な金額だな…。

リスクを評価する

なんとなく全貌が見えてきたが、もっとわかりやすく評価してみよう。分析した”影響度”と”発生頻度”を3段階、もしくは5段階などに数値化してみる。学校の通知表みたいなものだ。今回は影響度が大きいものを高得点、発生頻度が高いものを高得点として3段階でスコアをつけて掛け算する。

番号リスク名影響度影響度(スコア)発生頻度発生頻度(スコア)トータルスコア
1落下修理代 30,400円210年間で2回(画面割れ)36
2水没修理代 59,800円2なし12
3盗難再購入 117,480円310年間で1回26
4紛失再購入 117,480円3なし13
5機会損失PC・タブレットで代用できるし、ネットで頼めばすぐ届くので影響なし110年間で1回(盗難時に該当。画面割れは一応使えるので該当せず)22

常識的に考えて、影響が大きく、また発生頻度が高いものは優先的に対応すべきである。私の場合はスコアが6の”落下”と”盗難”が優先事項だ。考えられる全てのリスクに対応すべきではあるが、時間は限られている。効率よくやるには最優先事項だけ対応すればよい。パレートの法則(80:20の法則)だ。

リスクに対応する

ネガティブリスクの対応策はお決まりのパターンがある。次の4種類だ。対策は1つでも良いし、複数の組み合わせになることもある。考えるべきは”回避”と”軽減”になる。

  • 回避(そもそもリスクが発生しないようにする)
  • 転嫁(影響を第3者に負担させる)これが保険
  • 軽減(発生した場合に影響が小さくなるようにする)
  • 受容(結果を受け入れる)

私の優先リスクの対応策を考えてみよう。

番号リスク名回避策軽減策
1落下ストラップを使う
リングを使う
画面にフィルムを張る
衝撃吸収能力の高いケースを使う
3盗難ストラップを使う
Bluetooth紛失防止タグ
「iPhoneを探す」を使う
盗難対策アプリを入れる

ざっと思いつくだけでもこんなにある。それぞれ好き嫌いはあるかもしれないが、すべて試したところで費用は1万円未満で済むだろう。費用対効果は良さそうだ。

さて、本題はここからだ。これらの策を用いれば、発生頻度は更に低くなるのではないだろうか?10年間で3回発生するであろうこれらの事象は、10年で1回の出来事になるかもしれない。その場合の追加費用ダメージは 1年間で17,828円からいくらに減るだろうか。個人的には限りなくゼロになると予想する。

一方、保険に転嫁した場合はどれくらいのコストか。2019年11月時点ではだいたい1,000円弱。大雑把に言うと年間1万円の掛け金。

つまり何も対策をしない場合、私は加入したほうがコストメリットがありそうだ。ただ、回避・軽減策をした場合、大きなリスクは限りなく発生しなくなると思っているので、保険加入による恩恵は少ない。

だから、保険で転嫁することはせず。回避・軽減策をしたうえでそれでも発生した場合は”受け入れる”。これが私の場合の結論。”受け入れる”ことが出来ない人は転嫁するしかない

リスクは人によって違う

大事なことはリスクは人によって影響度、発生頻度、そして最終的に受け入れられる限界(金銭的、精神的)が違うということ。

リスクマネジメントは簡単に出来るので、スマホの件に限らず積極的に活用していきましょう。

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