タバコを止めて約1年経過しました。これで完全に禁煙できたと胸を張るにはまだ早いですが、今回は拍子抜けするほど簡単に出来たので成功体験を共有したいと思います。ベストなやり方ではないかもしれませんが、一つの成功事例として参考になれば。
結論
これまでの喫煙・禁煙歴
私は20歳になってから40歳を過ぎるまで20年以上タバコを吸い続けてきました。3日で2箱くらいの量です。ヘビースモーカーの一歩手前くらいでしょうか。
実はこれまでハッキリと記憶にあるだけでも4回禁煙に挑戦しました。最も成功した時は2年間継続できました。特に珍しくもないありきたりの方法で。
- 気合と根性でいきなりやめる
- ニコチンパッチを使う
- ニコチンガムを使う
- 軽い煙草に徐々に変えていく
でも結局毎度同じようなパターンで吸い始めてしまうのです。
- 飲みの席で友人にそそのかされてつい一本
- 仕事のストレスが最高潮に達してつい一本
よくある話です。 無理にやめるのも辛いだけだし、もうこのままでいいかな、と考えていました。ちなみに家族の前ではもう15年以上前に禁煙したことになってます。これもよくある話。
Vape(ベイプ)に移行
今から4年前くらい、Youtubeで動画を偶然見たのをきっかけにVape(ベイプ)、いわゆる電子タバコに興味を持ちました。香り付きの水蒸気を吸うのは知っていましたが、ニコチン入りのリキッド(通称ニコリキ)が売っているとは知りませんでした。しかも余り高くない、いやむしろ安い。
ランニングコストを計算してみると、紙タバコより圧倒的に安く済むのです。それにタバコ臭さが一切ないのでバレにくい。
ケチで仮面禁煙者の私には最高のソリューションです。安全性は多少心配だけど紙タバコよりマシなはずと自分に言い聞かせます。
きっかけは、なんとなく
爆煙タイプの本体に買い替えたり、色々なフレーバーを試したり、それなりに楽しんでいるうちに気が付くと3年ほど経っていました。
ある日、リキッドのストックが尽きていることに気が付きました。いつもであればスマホでサクッと個人輸入の注文をするのですが、何故かこの時は面倒だったので先延ばしにしてしまいました。
その後は当然ニコチンが切れてソワソワ、イライラするけど、ニコリキがない!しょうがないからコンビニでライターと紙タバコを購入。久しぶりすぎて緊張します。何か悪いことをしてるみたい。40過ぎのおっさんなのに。とにかく背に腹は代えられないので、火をつけて吸ってみます。
まっずー。初めてタバコ吸った時を思い出す。
もったいないのでその後も何本か吸いましたが、あまりにもまずいので翌日ゴミ箱に捨ててしまいました。こんなもん吸えるか!もういい、禁煙しよっかな、と。そして今日に至る。早1年経過。
強い決意もなく、計画もなく、勢いもなく、私の喫煙生活はあっけなく終わってしまいました。過去の失敗経験からして、これはあり得ないことです。こんなに簡単に辞められたら誰も苦労しないわ。
車は急に止まれない
なぜこんなにもあっけなく禁煙できたのか自分なりに考えてみました。勝因は紙タバコの代わりにベイプを3年間吸っていたことに違いない。
科学的な裏付けは全くないけれどもニコチン以外にも依存成分が紙タバコには含まれているんじゃないかと思う。また臭い、嗅覚も影響が大きいと感じる。
つまりこうだ。結果的に私は意図せずに禁煙に至るまでの助走を3年かけてやっていたのだ、と。
これはダイエットに例えて考えてみるとしっくりくる。例えば10年間だらしない生活をして作り上げたわがままボディはそう簡単に引き締まった体にはならない。数か月の極端なやり方で一時的には痩せられるが、ほとんどの場合はリバウンドしてしまう。失った10年を取り戻すには、実際のところ数年は必要なのだ。
禁煙の場合も同じ。20年も喫煙していたら、それを断つのに数年かかって当然。私の場合は助走が3年必要だったということ。スピードを出した車はそう簡単には止まれないのです。
だから、短期間で結果が出なくても焦らない。逆に短期間で良すぎる結果が出ても安心しない。喫煙歴が長ければ止められるまでには時間がかかるのです。